ご報告させていただきます。
日南由紀子が、ワルシャワで行われた第3回ジュリアン・コクラン国際ピアノコンクールにおいてグランプリを受賞。
コンクールは昨年9月に審査がありました。このコンクールは包括的で長期的な芸術的開発に焦点を置き、想像力豊か
な音楽家を発掘するための、新しい形態の初オンラインコンクールです。
https://www.cochranpianocompetition.com/
プログラムは50分、
ジュリアン・コクラン ピアノソナタ第1番、
プレリュード第1番、
Malestrom
リスト グノーによる聖チェチェーリア讃歌、
プロコフィエフ サルカズム
そして昨年11月29日に結果発表でした。
2018年9月には現地、ポーランド国立ワルシャワフィルハーモニーホールでのリサイタル、
CD録音、フォトセッション、インタビュー等色々な予定があります。
すでにこの1月、ポーランドからプロデューサーが来日し日南とのスケジュール打ち合わせありました。
3月にはこのコンクールの課題曲になっていたジュリアン・コクラン氏の曲(30分)についての演奏ディスカッショ
ンが日本で行われます。
審査員による批評
- 美しく、繊細な音。とても良いエナジーを感じます。
作曲家によって与えられた、記号の質感と意味への理解が、ここにあります。非常によく表現されている。
イェジン・ギル(ピアニスト)
- 素晴らしい演奏だ。あなたが達成したいこと、どのようにそれをやり遂げたいのか、ということが
明らかに伝わります。あなたの演奏の多くの要素が真に傑出している。
とにかく、おめでとう! 私はあなたの演奏が好きです。
クシシュトフ・ヤブヴォンスキー(ピアニスト、フレデリック・ショパン音楽大学教授、ショパン国際ピアノコン
クール入賞)
- プロコフィエフはこのプログラムのハイライトでした。
鮮やかな性質を持ち、勢いのある演奏。
たいへん情熱的な、ジュリアン・コクランのピアノ・ソナタ第一番。
ひときわ目立つのが第三楽章と大渦巻きの部分で、ドラマティックさを要するところです。
ケヴィン・ケナー(ピアニスト、第9回チャイコフスキー国際コンクール第3位、第12回ショパン国際ピアノ
コンクール最高位。)
- あなたはとてもエキサイティングで情熱的なミュージシャン/パフォーマーです。非常に明快に演奏します。あなたが演奏するすべてのものの中に、謎、ドラマ、情熱、色彩を見つけることができます。
プロコフィエフのサルカスムはとても良かった。あなたの想像力と性格描写は
たいへん優れていて、素晴らしい精神性と気迫に満ちた演奏でした。
コクラン作品への読解はとても美しく、たとえあまり知らない曲であっても、あなたは曲に対して、非常に創造
的な解釈ができると思いました。
また、美しく丸い音色をお持ちで、硬い音色は決して出しません。
ギル・サリヴァン(ピアニスト)